
9月になり、店の額が新しくなりました。
凛とした野萱草(のかんぞう)の花。
絵ではなく、写真です。
山野草や茶花の姿を和紙に表現されている小笠原敏孝さんの作品。



小笠原さんは、京焼きの長村萌花が作品の撮影でお世話になっている写真家さんで、
先日、大阪で個展をなさっておられたので、お伺いさせていただきました。

ー個展のDMに載せられた小笠原さんの思いー
「花の貌(かたち)」移ろいゆく季節のほんのわずかな合間、美しく咲く花。力強く蕾をつけ、花弁を披き(ひらき)、枯れ行く姿を写真にのこす。
そんな写真を、伝統ある越前和紙にプリント。「花の貌(かたち)」はそんな"かたち"で表現しました。
ときに、野に咲く姿そのままに。ときに、スタジオに持ち込み光をあてて。
花の美しさ、たくましさ、儚さを写しこむために様々な試みをしています。
越前和紙の風合いを生かし、ときに、日本画の様に。ときに、洋画のように。ときに、鉛筆画のデッサンのように。でも、やはり「写真」でありたい。