
経糸・緯糸共に苧麻(緯糸は手績の苧麻)、糸染めには、福木、琉球藍などの自然の素材を用いた涼しさを呼ぶ帯。
八重山上布の第一人者、新垣幸子作の名古屋帯「風車」です。
抽象絵画に通じる絵柄のおもしろさ。すっきりとした色遣い。
合わせた着物は単衣から夏にかけての、絶妙な張り感のある久米島紬。
下井紬さんの工房で採った糸を久米島に送り、
久米島で染色・織られたもので、その風合いは抜群。
染料に車輪梅が用いられ、とても静かな雰囲気です。

『新垣幸子 染色展 ー琉球の光と風をたずねてー』が6月2日まで、銀座和光で開催中。すばらしい八重山の草木染め苧麻織物が展示されているそうです。
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今年もまた、白糸草が花開きました。