
勝山健史氏の新作帯「蒔絵写し」。
深い紫紺の地色に蒔絵写しの格調ある図柄が光ります。
十五周年となる勝山氏の今年のテーマは「間」。
絹織物づくりに於いて糸や生地の美しさを最も大切にしている勝山氏が捉える「間の美」。勝山氏が美しいと感じられる日本独特の「余白の美」が表現されています。
お太鼓に結んだ時に見える「間」が感じられる秀逸な帯です。


帯の端から顔を出しているのは、引箔。
箔使いによって、帯が一段と美しく輝いて見えています。



合わせた着物は、真美弥創案の付下げ”破れ格子”。
さらっとしていて色の染まりの良い生地で、
京都の職人さんの手で染められました。
勝山健史氏の繊細な織り味の帯によく合い、気品のある装いを演出します。

こちらは前柄です。
紫紺の地色に鮮やかな柄の色がよく映えます。
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春も中盤。待ってましたとばかり、つぎつぎと開花。
八角連の白い花が、大きな葉っぱの下で静かに咲いています。

こちらは”ガンゼキラン”です。