
京都小阪の着尺”繧繝(うんげん)”
繧繝とはぼかしのこと。
昨年秋の個展用に、三色色を出して小阪さんにお願いしていたところ、
二反は個展までに染まってきたのですが、
この少しピンクがかったベージュの繧繝だけはなかなか色が合わず、
先日ようやく小阪さんもこれで大丈夫という色に染まってきました。
写真で見ているとあまりよくわかりませんが、
なかなかのお色にできてきたと思います。

何気ない表情の”繧繝”ですが、
当てていただきますと、
ぐっとお顔が引き立つ不思議な着物です。 sold out
帯合わせはさまざまに。

おおきな蕪の、染名古屋帯に。

勝山さんの名古屋帯”変り菱繋文”に合わせると、
すこしフォーマルに。

洛風林の”名古屋帯”唐花回々錦”を合わせて、
楽しいお出かけに。

こちらは、勝山健史氏の名古屋帯”ロシア小花更紗”と。
柔らかで温かみのある黄と、凛としたブルー。
”繧繝”とこの帯が、互いに引立て合っています。

* * *

はじめて山芍薬(ヤマシャクヤク)が咲きました。
数年前に六甲高山植物園で求めた苗があまり勢いがなく何度ももうダメかと思いましたが、
今年は山で自然に咲いている花に負けない位、
生き生きとした姿を見せてくれました。

今年も”ヒトリシズカ”の花が、咲き始めました。