
先日のNHK日曜美術館で紹介されていた兵庫県香住の大乗寺に心惹かれ、
円山応挙の襖絵を拝見させて頂きに行ってきました。
応挙が修行中の貧しい頃、当時の住職が才能を見込んで学資を援助したことが縁で、
大乗寺の客殿を建築する際に、ご恩返しとして一門の弟子と共に大乗寺の障壁画を描き、今に残っています。
応挙自身が手がけた襖絵は、普段は収蔵庫に入っていて客殿で見られるのはレプリカなのですが、
今、応挙の作品を写真に撮って記録に残すため3月15日まで本来の場所に戻っていて、
一般公開されています。
写真撮影ができないので、絵はがきで。

円山応挙筆の「老松孔雀図」
松煙墨と油煙墨を使い分け、金地に墨一色で描かれた孔雀と松。
当時は今のような照明はなく、どのように見えていたのか電気を消して見せていただくと、
襖の孔雀は青色に、老松は深い緑に、生き生きと存在を現し、
これだけで、遠くまで訪ねて行った甲斐が十分あるように思いました。


円山応挙 「郭子儀図」
大乗寺は応挙寺とも呼ばれ、江戸中期に建築された客殿の十三室には、円山応挙とその門弟十二名の筆になる障壁画、百六十五面があり、すべて国の重要文化財に指定されているそうです。





☆2月11日(土) ヨル10時~
新美の巨人たち
テレビ東京 テレビ大阪
放送予定だそうです。