
8月いっぱいのお休み期間中にと、店内の改装をしています。
北村建築研究工房の北村さんに土壁をお願いしたところ、
なんと連れて来られた職人さんが、
数々の名建築を手がけておられる名人 山本忠和氏でしたので、
その仕事ぶりをお伝えしたいと思います。
土壁の色見本を3色作ってもらいました。
そして青味がかった一番右の色に決めました。
後でわかったのですがこの青味は群青で、
ふつう土壁に顔料を入れることはないそうで、
たいへん無理なお願いをしていたようです。

古いクロスの上にボードを貼って、下地の土台を作ります。

ボードの上に石膏の下地を塗って、
ふのりの入った のり土を塗り、
さらにその上に壁土を塗っているところです。

石膏の下地の上に、のり土を塗っているところです。

土壁の仕上げ。
強力なライトで壁の微妙な凹凸をチェックしながら、仕上げしています。

名人は道具も手作り。
ショベルの柄は竹のように見えますが、
実は木を竹のように細工したものです。

コテ板の持ち手にも凝った細工がしてありました。