
今回も夏を涼しく装う組み合わせ。

上布(じょうふ)とは上等な麻織物のことで、能登上布は日本の五大上布のひとつ。
最盛期には120軒以上以上あった織元が、戦後のライフスタイルの変化で、
今では山崎麻織物工房一軒だけに。
能登上布は、ひんやり涼しい風合い、蝉の羽のような透け感や軽さ、丈夫さ、シャリ感、光沢感、張り感が特徴。
昔から夏の贅沢な日常着とされ、大人のお出かけ着として愉しめる最高級の夏着物です。
今も昔ながらの手織りで、能登の風土を映した落ち着いた色柄は、日常に溶け込み現代的な雰囲気が魅力です。

明るい太陽の下、シャキッと涼やかに決まる帯。
経糸と緯糸で織り成す模様。
テキスタイル出身の下井伸彦氏ならではの感覚は、
古き良きものと、現代のものとが、程よく交差して、
心地よいリズムを、生み出しています。
様々な織技法を駆使して作られる下井紬のものづくりは「下井マジック」とも評されているそうです。
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暑いさなか、涼を感じるツユクサ。

雨上がりのツユクサです。