
つい見入ってしまう取り合わせ。
伊予縞小紋と、古代縮緬の別染め染帯です。

「織繍遺寶」の一枚の図案から想を得て制作しました。
かすれたように見えるのは、
光っては見えませんが、焼いた銀の摺り箔。
銀の焼き箔を金糊で溶き、片刃の刷毛で塗り重ねています。
何度も塗り重ねることによって、はっきり見える箇所とかすれたように見える箇所が。
時代を経た朽ちた趣きを、感じ取って頂けることと思います。

二色の縞を少しずらして染めることにより、
重なった箇所がもうひとつの色に見える”伊予縞”の着物。

グレーと薄茶の二色が所々で重なり合い、
もう一色の濃い茶色になっています。
* * *

すっかり秋空になりました。
今年の"ナンバンギセル"はとっても勢いがよく、
立派な花が咲いています。

そしてツボミもたくさん出てきました。