シアトルのS様のお誂え着物の制作工程の画像が、
京都小阪さんから届いています。


この2枚の画像は、水元(みずもと)の様子ですが、
S様のお着物の水元はタイミングが合わず撮影がかなわなかったので、
他のお着物の水元風景です。
このように、川のような長い水槽で糊を洗い流します。

ゴム糸目が残った状態の上前の華文。
勝山さんの帯の芽出しに合わせ、これから色調を整えて友禅します。

友禅ができ、ゴム糊の水元を終えたところです。
この後、銀でくくったり箔を置き、刺繍で仕上げます。

所々、効果的に刺繍を施しているところ。
とっても細かな手業です。

刺繍の途中です。
上の方の白いところには、箔が置かれています。
* * *
We love kimonoのプロジェクトが始まって一年余り。
これまで別染めのお着物を染めさせて頂く時は、
各工程ごとに何度も直接お目にかかり、ご相談しながら進めさせて頂きましたが、
今回は、ほぼLINEを使ってのやりとりで話を進めさせていただきました。
シアトルのS様はワクチン接種を終えられ、日本へ帰ってこの着物をご覧頂くのを楽しみにして下さっていますが、
入国手続きがかなり厳しく、このお着物との対面はもう少し先になりそうです。
次回のWe love kimonoでは、
仕上がったこの訪問着をアップさせて頂きたいと思います。