今の爽やかな季節にふさわしい帯が、工芸帯地 洛風林さんから届いています。
四月の”春の個展”でご覧頂いた方もおられると思いますが、極々淡い藍色で、
さまざまなお着物に寄り添い、静かな心地よい雰囲気です。
帯の名前は、”夾纈花文”。
夾纈(きょうけち)は、奈良・飛鳥時代の染色技法で、
模様を彫った2枚の板の間に折り畳んだ布を固く挟んで、
模様の部分に染料を注いで染める方法。
夾纈で染められた染織品が、この帯の本歌となっていることが窺えます。
この夾纈文様と、ふくれ織りのゆったりとした凹凸。
そして、藍白と呼ばれる色。
五月のさわやかな日差しと風に、溶け込みそうです。
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5月はじめのお天気の日、奈良県大宇陀、森野旧薬園にて。