
一見無地のように見えますが、七段ぼかしの絵羽。
染めのぼかしかと見紛う程、繊細な織りの技。
今の時代に求められる上品なツヤ感があり、着心地のよいお着物です。

風通お召しは、表と裏で反対の色が出るので、
仮絵羽の裾を折り返してみると、こんな風です。

帯合わせはお好みで。
今回は、洛風林の名古屋帯 ”
キエフ花唐草”を合わせてみました。
この風通お召しの特性について”織司 なかむら”さんにお聞きしました。
「お召は縮みやすいので雨の日は着ない方がよいと思っている人がおられますが、
この風通お召しは雨の日でも大丈夫。着用後しばらく吊っておくだけで元に戻り、
それでも気になるときは軽くアイロン掛けを。」
お洒落で光沢が美しい上に、実用性を兼ね備えた一枚です。
* * *
前から一度見てみたいと思っていた、滋賀県湖南市の”うつくし松”。

根本近くから枝が放射状に分岐した樹形の松は、
ここだけに群生する珍しい種類で国の天然記念物に指定されているそうです。
まだ寒い時季でほとんど観光客もなく、
どこか神秘的な雰囲気でした。

JR草津線「甲西駅」への帰り道、北島酒造さんに寄ってみましたが、
あいにくの定休日。

お店の前に大きな杉玉が出されていました。

そして壁の上の方には………。
こんなかわいらしい杉玉をみたのは初めてです。