
月初にお願いしていた絞りの帯が、京都の藤井絞さんから届きました。
縁起のよい宝尽くし文様のひとつの、隠れ蓑(かくれみの)。
蓑(みの)はワラ等で作られ雨や寒さなどから身を守るもので、
隠れ蓑という言葉は、これを着ると他人から姿が見えなくなることから。

羽の一枚一枚、色や模様が違っていて、おもしろい柄です。

絞りや刺繍がされていて、味わい深い趣き。

羽根の独特な線書きは”かちん”によるもの。
墨での手描きを、”かちん”といいます。

”絞り”と”刺繍”と”かちん”。
まだ友禅染がなかった時代、辻が花染めの三つの染色技法です。


こちらは前柄です。
真美弥の引き出しに加わった、個性が光るニューフェース。
生地はふっくらとした紬地です。