

ご縁があり、滋賀県 佐川美術館で開催されている"生誕110年 田中一村展”に寄せて頂きました。
田中一村と言えば、奄美の大自然の情景や色鮮やかな花鳥画を思い浮かべますが、
今回の展示は、幼少期から、新しい画風の模索、それまでの画壇との決別を経て、
一村独自の構図・色彩感覚をもとに描かれた日本画の新境地とも言える奄美作品まで、各時代の作品が展示されていました。
幼少期の作品も展示されていましたが、おとな顔負けの筆さばきには、
ほんとうに驚きました。

奄美時代の代表作”アダンの海辺”は展示替えのため写真での展示で残念でしたが、
”初夏の海に赤翡翠(あかしょうびん)”を拝見させていただくことができました。
9月17日(月・祝)まで 於:滋賀県守山市 佐川美術館

琵琶湖大橋の東に位置する”佐川美術館”。
カンカン照りのこの日、
静謐な美術館の通路と同じ高さの水面が、
とても涼やかに、映りました。


この前に来たのは確か凍てつくような冬。
水辺に”ガマ”が植えられていたとは!

彫刻家 佐藤忠良の作品「蝦夷鹿」
モダンでクールな佐川美術館によく馴染んでいます。