いつも”真美弥の引き出し”をご覧くださいましてありがとうございます。
弊店の着物や帯を皆様のお目にかけたく、このブログでご紹介させて頂いています。

まだ蝉の声こそ聞こえてきませんが、もうすっかり真夏の暑さ。
梅雨明けが近いようです。
これからの季節に、涼し気に杜若(かきつばた)が描かれた麻の染め帯。
”かきつばた”といえば、池に咲く紫色の花の姿を思い浮かべますが、
この帯の杜若は、簡略化されて何とも涼し気です。


紗の色無地に合わせてみました。
ご年配の方でなくても、偲ぶ会等おとなしくまとめたい時に最適です。

生地を選び、弊店で色出しした紗の色無地着尺。
地紋が時折光を放ち、控えめながらはんなりとした一枚です。
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兵庫県の丸山湿原で見た、”ツチアケビ”。
あまり綺麗とは思えませんが、
1メートル近くもある、不思議な姿。


”サカキ” 花を見たのは初めてです。

夏になったばかりですが、
湿原近くの木々には、もう実が成りはじめていました。

苔のグラデーション。湿原に向かう側道で。

”トラノオ”の白さが、目に鮮やかでした。
訪れる人がまばらな湿原は時が止まったような、別天地。
聞こえてくるのは、湧き出す水の音と鳥たちの声だけでした。