勝山健史帯 ”透彫華籠” <工芸帯地洛風林の帯> |

前回の”欧州刺繍文”と同じく、
今年5月の勝山健史織物展(於:東京の代官山ヒルサイドテラス)で発表された、
勝山健史氏の新作帯です。

この光はどこから生まれてくるのだろうかと思うような、
不思議な程に静かな光りを放っています。

勝山氏の帯作りを支える箔屋さんの手になる、引き箔。
一度その箔屋さんの工房にお邪魔し拝見させて頂きましたが、
見事な手さばきで、箔を扱っておられました。
3年ねかせた三俣和紙を使ったその貴重な技は、
ひょっとしたら勝山氏の帯作りのために、
今日まで、守られてきたのではないかしらとまで思ってしまいます。

”透彫華籠”という名前。
奥行きある質感の唐華模様は、勝山氏の新しい1ページ。