”ルノワール展” 於 山王美術館 |
澄み切ったきれいな鳥の啼き声が聞こえることがあります。
少し前までは、人里はなれた山道でしかその声を聞くことができなかった山鳥が、
一日中自動車が絶えない町に、移り住んでいるのですね。

今京都でも、ルノワール展が開催されていますが、
また趣きの違う”ルノワール展”を拝見させて頂きました。
難波から雨にぬれずに行ける便利な場所。
ホテルモントレ22階の山王美術館。
こじんまりとした美術館で、ひっそりとしていて、
ゆっくり見せて頂くことができます。

すべてこの美術館のオーナーが所蔵しておられるので、
ここでしか目にすることのできない作品ばかり。

この風景画は、奥行きを感じさせる描き方で、
景色の中に吸い込まれそうになる、不思議な絵でした。
会場には、何人か学芸員の方がおられ、
見終わった頃を見計らって、絵画の解説をして下さることがあります。
一枚目の写真、ルノワール展のちらしの絵 ”鏡の中の婦人” を見た時、
何か他の絵とちがう感じがしたのですが、
お話しをお聞きすると、
ほかの作品は皆キャンバスに描かれたものだけれども、、
この絵は、もともと壁画で、絵の具に土が混ぜられているとのこと。
その絵その絵で、それぞれ絵の表情が違って見えることを、教えて頂きました。