小紋着尺 ”イタリヤ更紗" (さざれリヨン唐草の地紋) |
弊店の着物や帯を皆様のお目にかけたく、このブログでご紹介させて頂いています。

都会的な雰囲気のある小紋のお着物です。

モノトーンに近い薄ベージュの地色に、イタリアの更紗模様。

奥行きのある不思議な染めです。

下の白い部分は、生地の端の染まっていないところ。
唐草模様の地紋の生地にイタリア更紗の模様が染められているため、
二つの模様が重なり合って、複雑な深みのある模様が編み出されます。

光の当たり具合によって、生地の地紋が浮き立つと、こんな具合に。
この着物は”フィレンツェ華文②”など勝山健史氏の帯にもよく合い、
とてもセンスのよい装いが生まれます。
sold out
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”ざぜん草”が見られると聞き、滋賀県の高島市を訪ねました。
湖西線の近江今津からバスに乗り、降りた停留所は、”ざぜん草前”。
住宅街に囲まれた小さな竹藪の中に、”ざぜん草”の群落がありました。

”コバイケイソウ”などと同じサトイモ科ですが、
大きさは思いの他小さくて、15センチかせいぜい20センチ位。
お坊さんが座禅を組んでいる姿に似ていることから付けられた”ざぜん草”ですが、
まだ少し早かったのか、どのお坊さんも、なかなか姿よく座禅を組んではくれていませんでした。

湿地の中には、若くてまだ座禅を組むことのできないお坊さん達。

今にも開きそうな”ざぜん草”です。

水の豊富な高島市で見かけた水車。
ゆっくりと回っていました。

琵琶湖へ向かう川を下っていくと、葦原の中にカモの群れ。

ようやく琵琶湖に辿り着くと、鈴鹿の山が光り輝いていました。