2015年 09月 23日
創作着物 伊達家伝来の陣羽織から |

新聞の小さな切り抜きから生まれた着物。
伊達家伝来の陣羽織から、どの様なお着物を染めさせて頂けるか、
ご依頼を受けた時に思い描いたのは、この仕上がりとは程遠いものでした。
制作過程をこのブログの4月7日の記事でご紹介させて頂きましたが、
お誂え主様には何度もご足労をおかけし、
全体の構成や水玉模様の大きさ、配置、色など、充分ご相談させて頂き、
この様に染め上がり、お仕立ても出来てきました。

裾の五色の水玉模様は大きなものや小さなものなど、
ぼかし染めになっています。

落ち着いたブルーの肩の部分の水玉模様は、少し控えめな大きさ。
軽やかな模様です。

伊達家の衣裳の紋は、雀の周りに竹。
このお着物の背紋は、
雀をお誂え主様の家紋の違い鷹の羽に替えて染め抜き、
周りは伊達家と同じ竹を縫い紋させて頂きました。
別染めのお着物は、お誂え主様も私共も、
出来てくるまで、ハラハラドキドキ。 そしてワクワク。
合わせて頂く帯もご用意出来、
後は最後の仕上げ、帯締めのお誂えだけとなりました。
このお着物は、お誂え主様の御了解を得て掲載させて頂きました。
by kimono-mamiya
| 2015-09-23 22:47
| 別染(着物・帯・コート・他)
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