手織袋帯”フランス刺繍文” <工芸帯地洛風林の帯> |
弊店の着物や帯を皆様のお目にかけたく、このブログで紹介させて頂いています。

工芸帯地洛風林の袋帯。
さり気なく、控えめな柄行に秘められた、品の良さ。
色無地や附下、訪問着にこの帯を合わせて頂きますと、
お着物までがぐっと素敵に見える、不思議な帯です。

”フランス刺繍文”という名前から、
本歌は、刺繍で表されたフランスの文様。
どのような所で、どのように、この文様が用いられていたのか、
想いが巡ります。

おもしろい糸遣いで表わされ、奥行きのある文様。
もちろん、締め易さは言うまでもありません。

色々な地色のお着物によく合いますが、
付け下げ ”イタリア裂” 訪問着 ”鉄線” 訪問着 ”慶長取型”
追記

手紙の整理をしていて、おやっ?と思いました。
引き出しにしまっていた洛風林さんからのこのはがき、
”フランス刺繍文”の帯のデザイン画だったのです。
二年前、”家庭画報きものSalon”や”日本のきもの”で、
先代亡き後、洛風林を大切に守る若き三姉妹のことが採り上げられていましたが、
このハガキの絵を描いておられるのは、三女さん。
美術大学の染織科卒で、学芸員の資格をお持ちで、
洛風林の資料館のお世話をなさる傍ら、
この葉書のように、帯の意匠を考案なさっています。

この絵を見ていますと、
一筆一筆、思いを込めて描かれた様子が、目に浮かぶようです。


”風薫る”という言葉がぴったりの、五月の休日。

コメントありがとうございます。
メールをお送りさせて頂きましたので、
ご覧くださいませ。 真美弥