"川喜田半泥子物語 於:石水博物館(三重県津市) |

朝から雨の日曜日、NHKの日曜美術館でこの展覧会を知り、
はるばる電車を乗り継ぎ、川喜田半泥子が創設した津市の石水博物館を訪ねました。
伊勢商人の豪商の家に生まれ、銀行の頭取を務める実業家として活躍するかたわら、
陶芸などに豊かな才能を発揮した、川喜田半泥子(かわきたはんでいし)。
驚くほどたくさんの作品を残しているのに、生涯ただ一点も売ることはしなかったとのこと。
素人だからこそ、何にも捉われない思うがままの作品を生み出すことができたようです。
いびつな形、思い切り大きな高台、陶器に施された漆、等々、
思いもよらない方法で、独自の美を追い求めた半泥子。
二十年程前に大阪北浜の東洋陶磁美術館で、
こんな陶器があるとは!と驚きながら拝見した、
思い出深い作品と再会することもできました。



ゆっくり見せて頂き会場から出て来ると、もう夕方。
この展覧会は、三月に大阪のあべのハルカスでも催されるそうです。
