夏名古屋帯 ”ペルシャ鳥文” |
まだ梅雨も明けていないのにと不思議に思っていましたら、
その日の午後から、セミの大合唱が始まりました。
水引草の細い茎で殻を脱いだセミは、ひょっとしたら、
この地域一番の早起きだったのかもしれませんね。
暑い暑い夏がやってきました。
先日、白に近い色の薄衣をきれいにお召しになってお越し下さった方が、
「暑い夏なので、少しでも涼しく見えるようにと思って………」とおっしゃっていました。
きょうは、この暑い夏に、
着る人も、その姿を目にする人も、
涼感を感じて頂ける夏帯を一本、ご紹介させていただきます。

遠いペルシャの鳥の柄の、櫛織りの名古屋帯。
少し荒い目で、緯糸がまっすぐではなくよろけているのが、
おもしろい織り味です。

愛嬌のある鳥の姿。
所どころにある黄色が、水色の涼感を際立たせています。

これは、帯地を裏側から見たところ。
”すくい”という織り方で、模様の色糸が帯幅いっぱいに渡らないで、
模様の部分と地の部分で、糸が替わっています。
柄がくっきりと出て、夏にも涼やかさを感じます。
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四月に御紹介しました〝山独活(やまうど)のお皿”
sold out となっていましたが、再入荷いたしました。

京都のお料理屋さんでも使われるため、
棚に収める時、きちんと重ねられるように足が付けられています。
一枚 ¥6.480-(税込)