勝山健史帯 能衣蕨手襷文 <工芸帯地 洛風林の帯> |
今年も、弊店の着物や帯のご紹介、
そして、日々出会った美しいもの、キラリと光るもの等を、
皆様にお届けしたいと存じます。
どうかよろしく、お付き合い下さいませ。

勝山健史氏の新しい地風の帯ができました。
ふつう機屋さんによって大体その地風が決まっていますが、
勝山さんの帯は、こんな帯ははじめて! と思うことがよくあります。
思い描いた帯を生み出すため、
蚕の品種、糸の取り方、一本の糸の太さ、経糸と緯糸の組み合わせ、精錬方法、
……………etc.
無数の要素の組み合わせで、想いに適った帯が生まれます。

なかなか写真で、実物どおりに表すことができないのが残念ですが、
見ているととても心地よく、いつまでも見飽きない帯です。

ほんのり桜色がかった絵緯糸の静かな光り具合。
寒色の組み合わせの中で、暖か味を感じます。

模様のない部分にも地模様が。
勝山健史氏は、長野県飯島に工房を持たれていて、
広大な桑畑で、”ねずみがえし”という昔の品種の桑を育て、
きれいな糸の採れる品種の蚕を育てておられます。
何度かお邪魔させて頂きましたが、
気の遠くなるようなこだわりで、美しい糸が生み出されていました。
sold out
この帯はすでに御縁を頂いていますが、ご厚意により掲載させていただきました。