紗織名古屋帯 けいとう <工芸帯地 洛風林の帯> |

焼けつくような暑さ。
こんな夏でも、見る人の目に涼しさを感じさせてくれる帯。

淡い鶸色(ひわいろ)の地に、ほんのり鴇色(ときいろ)のけいとうの花。
夏物は透けていて、写真で色がうまく表わせないのが残念です。

こちらは前柄。
地風がよく、とても締め心地のよい帯で、
薄物とお単衣の季節、
色無地や小紋・紬等のお着物に合わせて、お召しください。

涼しい高地でしか咲かないと訊いていた”れんげしょうま”
室生寺の近くの松平文華館で生けておられるのを見せて頂き、
その気品高い姿に驚いたのは、もうずいぶん前のこと。
10年近く前、桃林堂陌草園の山野草展で、
「来年には花が咲きますよ。」と言われ、
ほんとうに?と思いながら、”れんげしょうま”の苗を頒けていただきました。
枯れはしませんが、何年たっても花は咲かず
やっぱり無理なのかなと諦めかけていたところ、
とうとうこの夏、つぼみができ、花が咲きました。
香りもほんのりと馨しく、なかなかのものです。