訪問着 唐花模様 <真美弥 別染め> |

”秋の個展”で展示させていただきました、唐花模様の訪問着。
写真では、色がきれいに表現できないのが残念ですが、
今までにない個性的な色に染まりました。
今持っている着物の色見本帳では思うような色が見つからず、
仕方がないので日本画の岩絵の具で色をつくり、
弊店でこの着物の図案を描きました。
その図案をもとに、京都の職人さんが大きな紙に実物大の模様を描き、
いろいろ訂正を加えて今度は、
白生地に、アオバナで下絵を描いてもらいました。
その後、糊置き、地入れ、友禅、伏せ糊、引き染め、蒸し水元、金加工、地直し‥‥
などの工程のあと、仮絵羽(模様付けがわかるよう、着物の形に縫うこと)をして、
”秋の個展”の数日前、京都から届きました。

下絵職人さんの腕が光る、唐花の蔓ののびやかな線。

着る方の身巾に合わせてお仕立てできるように、
脇や袖付けにかかる蔓の線は、できるだけ水平にしています。

唐花は、空想上の花。
昔から、着物によく使われている図案です。
ホテルでの結婚式やパーティなど、
華やいだお席でとても引き立つことと思います。

弊店の別染め着物には、下前オクミに”真美弥”の屋号を入れていますが、
お客様のご註文で染めさせていただく着物には、
その方のお名前を入れさせて頂くこともできます。
お着物のお誂え別染め、お気軽にご相談ください。
別染めの方法はいろいろ。
弊店にある着物を元に、色、模様の大きさ、柄の高さなどを調整するやり方。
弊店所蔵の参考図書の図案をもとに、着物の図柄を考えるやり方。
お客様のイメージをお聞きして、図案を一から作り出す方法。
又、お客様自身が描かれた絵をもとに、染めさせていただく方法。等々
経験豊かな店主がこれまでに手がけた別染めは、数百まい。
染め上がるまで、図案や下絵、染まり具合など、
お客様にも何度か、立ち会っていただきます。
できてくるまでの、ワクワクドキドキを、ぜひ味わってみてください。
"世界でただ一枚の、あなたのためのお着物”を。
* * * * *

はじめて今年、実をつけた”むべ”が、少し色付きはじめました。

大きさも、少しずつ大きくなってきています。
秋の深まりとともに熟すのが、楽しみです。

こちらの訪問着を拝見させていただきありがとうございました。
華やかな色なのに今風の毒々しい色合いでなく
上品で目にも麗しい色合いとデザイン 眼福でした。
色の美しさ・デザイン力の高さ・
そして真美弥さんご夫妻のお人柄
ご近所に素晴らしい着物屋さんがあるというのは
本当に恵まれているなぁ~(●′ᴗ‵●)♡と思う今日この頃です
模様も地も色を出すのに苦労しましたが、
染屋さんが、こちらの意を汲んで、
ほぼ思い通りの色に染めてもらうことができました。
こるぷん様、
今は又、別の訪問着を展示させて頂いておりますので、
近くへお越しの折りには、ぜひ、お寄りください。