しらびそ小屋 |

八ヶ岳へはこれまで何度か訪れたことがありますが、
スケジュールの都合でいつも通り過ぎるだけで、
一度は泊まってみたいと思っていた山小屋があります。
何年か前、雨に打たれて下山し、
この小屋に逃げ込んだ時に食べた、
自家製のお蕎麦やバタートースト、ほうじ茶にかりんとう、等々、
なにもかもが、しみじみとした味わいのあるおいしさでした。
勝山健史氏の工房を訪ねたあと、
北八ヶ岳へ足を伸ばした一番の目当ては、
みどり池畔の”しらびそこ小屋”に泊まることでした。

この日、泊まったのは私達も入れて3組のみ。
山小屋のご当主自らが厨房に立たれて、
山菜の和え物や、もちもちとした芋だんご等、
心のこもったお料理ばかりでした
泊まり客どおし、和気あいあいと話がはずみ、
これぞ元祖山小屋という風情を味わいました。

静かにしていると、リスや鳥たちが、ひなびた山小屋のすぐそばまでやってきます。

首のところが赤いのは、”ウソ”という鳥のオスとのこと。

雪深い冬になると、”オコジョ”も訪ねてくるそうです。

八月に薪ストーブ!
ご当主が、焚いてくださいました。

”しらびそ小屋”は、今年で50周年。
ご当主も高齢になられましたが、
いつまでも続けてくださいますように!
ほんとうに時間が止まったような、山小屋です。